ご家族の関わり

教室を始めてから500人以上のお子さまを見てきました。

教えていて感じるのは、子どもの成長には保護者の関わりが大きいということです。うまくいくご家族と、うまくいかないご家族、なんとなく分かるようになってきました。みなさん子どもを速くしようと参加してくださるのですから、私も成功させてあげたいです。

うまくいくご家族、うまくいかないご家族の特徴をここに挙げていきます。

・子どものやる気

お母さんだけ前のめりで、やる気がない子どもが連れられて来るときはうまくいきません。お子さまが「この教室に行って速くなりたい」という意思をもっているかどうか、確認をお願いします。

・家族全員が子どもを速くするために一丸となっている

来た時点で「ああ、今回はうまくいくな」と感じるのは、お父さんが走りに参加し、お母さんも参加か撮影係をしてくれるご家族です。その場にいる全員がその子を速くするために存在していると、必ずうまくいきます。説明された動きをやってくれる保護者さんはありがたいです。

・下の子がいるかどうか

運動が苦手な低学年の子、普段着のお父さん、抱っこされた園児の3人で来た時はどうやっても無理です。園児がお父さんと遊び始めてしまい、そちらが気になって集中できなくなります。この3人の組み合わせは絶対にうまくいきません。

保護者の方が一人は教室に参加してください。「少しでも速くなってくれたらいいな」ではなく、「家族全員でこの子を速くするぞ!」という気持ちを共有してください。

・年齢

「まだ年長さんだけど大丈夫ですか?」と聞かれることがあります。おそらくこの質問が来る時点で、教育熱が高いご家庭であると考えられます。そこでここからは現実的な話をしていきます。

結論から言うと年中さんにはまだ早いです。

この教室は走り方教室と銘打っていますが、大きな目標は中学3年生での能力を最大値にすることです。教室に来てくれた子には9教科すべて5にするためのアドバイスをしていきます。

人間の能力には、臨界期があります。例えば絶対音感は5歳までに身につけないと、その後どれだけ練習しても得ることはできません。中学3年生で音楽を5にしたいなら、年中までに音楽系の習い事をするほうが効率がいいのです。

同様に他の教科も考えていくと

年中まで:音楽系(臨界期が早い)

年長・低学年:美術系、絵を描く、粘土遊び(可能な限り美術のプロに教わる)

中学年:家のお手伝い、DIYを楽しむ

体育は4年生から6年生が伸ばしやすいです。

トップ校を受験する子たちは主要5科目はほぼ5でやってきます。そうなると技術系4科目での内申点争いになるのですが、その4教科は臨界期のせいで低学年のころには才能の限界が閉じてしまいます。園児時代は音楽や美術に力を入れましょう。

小学生になったときにクラスでビリからでも5を取らせてあげることは可能です。焦らずに、いましかできないことをやっていきましょう。