ご家族の関わり

教室を始めて6年間で500人以上のお子さまを見てきました。教えていて感じるのは、子どもの成長には親のかかわりがとても大事だということです。うまくいくご家族と、うまくいかないご家族、なんとなく分かるようになってきました。

もちろん子どもの性格や、私との相性もあると思います。それはどうにもできません。しかし気を付ければうまくいったはずのご家族もたくさんいます。それは時間もお金ももったいないですよね。みなさん子どもを速くしようと参加してくださるのですから、私も成功させてあげたいです。

うまくいくご家族、うまくいかないご家族の特徴をここに挙げていきます。

・子どものやる気が一番大事

お母さんだけ前のめりで、やる気がない子どもが連れられて来るときはうまくいきません。お子さまが「この教室に行って速くなりたい」という意思をもっているかどうか、確認をお願いします。

・家族全員が子どもを速くするために一丸となっている

来た時点で「ああ、今回はうまくいくな」と感じるのは、お父さんが走りに参加し、お母さんも参加か撮影係をしてくれるご家族です。登場人物全員がその子を速くするために存在していると、必ずうまくいきます。説明された動きを、子どもと一緒に試行錯誤しながらやってくれるお父さんはありがたいです。

これは、そうではないご家族からするとカルチャーショックを受けるかもしれませんね。参加するのは子どもだけ、お父さんは付き添いでスマホを眺めてる。そんな光景が当たり前だと考えている人もいると思います。速くなるご家庭は、子どもが中学生でもお父さんが参加してくれます。走るなり、撮影するなり、給水係なり。できることはたくさんありますよ。子どもを預けて散歩に行かないでください。

・下の子がいるかどうか

公園に来た時点で「今日は経験上うまくいかないと思うので、お代は結構ですので中止にしましょう」とお断りする組み合わせがあります。それは、運動が苦手そうな低学年の子、普段着のお父さん、抱っこされた園児の3人で来た時です。これはどうやっても無理です。

お父さんが参加しないために本人の気力が挫けてきてしまう。2人なら説明された動きができないことを笑いあうことができますが、1人でできないとただ凹むだけです。園児がお父さんと遊び始めてしまい、そちらが気になって集中できない。本人が園児と遊びたがってしまい、一緒に遊んでしまう。など、この3人の組み合わせは絶対にうまくいきません。

運動が苦手な子は、本人とお父さんが参加、お母さんがカメラ係。その組み合わせでちょうどいいくらいだと考えておいてください。下の子は実家に預けておくのがおすすめです。「少しでも速くなってくれたらいいな」ではなく、「家族全員でこの子を速くするぞ!」という気持ちを共有してください。

・シューズ

運動をするためのシューズと、子ども用の靴は違います。ナイキやアディダスなどスポーツブランドでも、走るためのシューズではなく、スニーカーを出しています。速い子はレーザービームで来ることが多い気がします。これは日ごろ陸上やサッカーをやっていないご両親には見分けがつかないですよね、私もそうでした。ここに書かれていることの意味もよく分からないという方は、遠慮なく質問してください。あまりにひどい服装の子はこちらから声をかけることもあります。