走り方教室をしていて感じるのが、運動が苦手な子がみな運動音痴ではないということです。
センスは普通にあるのに、ただ教わってこなかったからできない子のほうが多い。
そういう子は少し教えただけで足が速くなります。
現在の走り方教室は、ある程度足が速くなったら卒業という形でやっています。
1回で終わってもいいですし、定期的にもう1年以上通っている子もいます。
将来的にはトータルで運動神経を伸ばす教室にできたらいいなと考えています。
もちろんメインは足を速くすることです。
足を速くするためには、相撲を取ったり、ボールを蹴ったり、バットを振る必要がある。
ということを子どもに知ってほしいと考えています。
もちろん問題も多くあって
①そのご家庭の最終的な目標はどこか
そのご家庭が子どもの運動神経をどこまで伸ばしたいのかという問題があります。
ビリでなければいいのか、クラスの平均か、リレー選手に選ばれたいのか。
その目標によって、いまは自由に選んでいただいている回数を、
「その目標でしたら〇回くらいかかります。」
みたいに指定しなければならないと思います。
4回以上通っているママさんには伝えていますが、私個人の最終的な目標は「富士高に合格させること」です。
高校入試から逆算して、←自ら進んで勉強ができる中学生にする。←勉強が好きになる。←小学校が好きになる。←「自分はできるんだ。」という気持ちになる。←自己肯定感が高くなる。←足が速い。
という作戦の第一歩です。これは東大生ママが実践して、私がそのママにお聞きした作戦です。
足が速くて威張れるのは中2まで。中3からは頭がいいほうが威張れますが、その時点で自己肯定感が高い子のほうが勉強ができるようになるそうです。
ちなみに富士地区の子どもは約3000人いて、富士高の定員は320人。上位10%に入る努力で合格することになります。クラスの男子20人のうちリレー選手に選ばれるのが2人だとしたら、同じくらいの努力です。
②ペースの問題
走ることと他の体育を両立させるには、月に2回くらいは通わなければならなくなります。
月の前半に走り方、後半にボール投げ、×6か月という感じで。
長くてもいいのですが、長すぎると学校を卒業してしまうので。
月に2回となると、ほとんど習い事と変わらなくなります。
子どもの負担も大変になってきますし、予約を入れるママさんのストレスも出てきます。
③子どものやる気
理論上は、ボールを投げたりすれば足が速くなるのですが、
「速く走りたい!」
と思っている子どもが、ボールを投げさせられて、モチベーションが持つのか心配です。
これはやってみなければ分かりませんね。
『走り方教室』としての募集ではなく、別枠で『体育教室』として開いたほうがいいのかもしれません。
いつかモデルを募集すると思います。