医学部にいこう 最終回です
私は「もしパラレルワールドがあるとしたら、この世界線の俺が育てるこの子が最高の能力になるようにしたい」と考えていました。可能ならオール5を目指したい。
子どもが産まれてすぐいろいろな本を読みましたが、首都圏での育児が載っている本が多く、参考にはなりません。富士地区は中学受験をしても素通りで、公立高校のほうが上位にいます。MARCHの付属校もありません。この地区なりの勝ち方を考えなければなりません。「勝ち」にもいろいろな価値があると知りました。バーベキューやディズニーランドに行って思い出作りをたくさんしたいというご家庭や、スポーツの全国大会に子どもを出すために頑張っているご家庭もあり、それぞれ目標が違うのですね。なんなら子育てにお金をかけないことが正義、のご家庭もいますし。子育てをして初めて気づきました。私の「勝ち」は自分の子どもが難関大学に行くこと。可能なら医学部に行って欲しいです。
そう考える理由は、整骨院でいろいろな患者さんを見てきたからです。小学生のスポーツ選手、その親世代、その親(祖母)世代を見ていると、「勝ち」の賞味期限を感じることがあります。小学生で全国大会に行って誉めてもらえるのは2~3年です。高校でインターハイや甲子園に行ってくれるともう少し長く楽しめるし、いい大学にもいきやすい。一番いいのは、医師や弁護士になること。これは本人だけでなく家族も一生誉めてもらえる。かけた熱量に対して返ってくるものが大きいと感じます。
富士地区でいい大学に行くためには、早めに体育を5にすることが最高効率です。これは間違いないです。なぜなら①自信が付く②学校が楽しくなる③いじめられにくくなる(一目置かれる)④内申点の底上げ⑤推薦入試に有利:4.0あればたいていの大学は推薦が受けられる。親目線でも、クラブのレギュラーになれたり体育祭で活躍している姿を見るのはとても楽しいです。
育児にかけるお金は悩みますね。私は持っているお金を全額子どもの育成に使いました。子どもの足を速くするためだけに仕事を辞めて看護学校に入ることも当たり前の感覚でした。
医学部には地域枠という推薦があります。それは月に20万円奨学金をもらえる代わりに、卒業後9年間指定された地域で働くというものです。20万×12か月×6年なので1440万円ですね。それは別にいいのですが、卒業後が怖いです。指定された地域で働けなくなったら、1440万円は返還しなければならない。奨学金を借りて医学部に行くような子どもは、みんな真面目な子です。そのため9年間、自ら辞めることができない。親に「仕事辞めたいから1440万円払って」など言い出せるはずがありません。そのお金がないから奨学金を借りているのですから。そうなると『絶対に辞めることがない、使い勝手のいい若手』ができあがります。上司としては便利ですよね。私は息子に過労死だけは絶対にしてほしくないので、どんなに条件がよくてもこのタイプの奨学金だけは使わないにしようと決めていました。
その分は車に乗らないことで補います。車の平均所有年数は7年半だそうです。車代、ガソリン代、維持費、車検などを考えると、12年車に乗らなければ、奨学金と同じだけの金額を貯めることができます。もともと運転が苦手だったこともあり、子どもが小学校1年生のときから自転車で生活することにしました。
しかし同じことはしないほうがいいと感じています。お金がないと心の余裕がなくなる人もでてきます。バランスがいいのは、主要5教科オール5,技能4教科オール4くらいだと思います。それに加えて男子は体育5、女子は音楽5にするとバランスがいいです。
富士地区のみなさんの子育ては、本当にもったいない。みんな必死に塾に送り迎えしたり、習い事をさせたりしているのに、最終的なゴールを設定していないせいで無駄な努力をさせてしまっている子がたくさんいると感じます。だからこそ「この地区なら少し工夫すればトップに立てる」と気楽な気持ちもありました。うちの子よりも成績が上なのに受験テクニックが上手くないせいで失敗した子もいるだろうなと感じました。
子育てがひと段落して、とてもスッキリした状態です。本当にやり切った。2度と出来ない。
このブログを見ている人はほとんどいないと思いますが、もし興味のある方がいましたら質問いただければお答えいたします。
