「試合前にストレッチをするとパフォーマンスが落ちる」
スポーツ界では常識となっていることですが、富士市ではまったく浸透していません。
そこで、何回かに分けてストレッチについて私の考えをまとめておきます。
1回目は試合前のストレッチについてです。
ストレッチには、縮んだ筋肉を伸ばす効果があります。
使い方によっては怪我の防止や疲労回復などに効果があります。
しかし、試合前にストレッチをするとパフォーマンスは落ちます。
それは、筋肉のバネが緩んでしまうからと言われています。
筋肉はバネのようなものです。
(びっくり箱に入っているバネを想像してみてください)
そのバネが、
1.縮められて、反発して、ビヨーンと伸びる
2.伸ばされて、反発して、シュンと縮む
というどちらかの働きで、スポーツは行われています。
ところが、試合前にストレッチをしてバネを伸ばしゆるゆるにしてしまうと、その反発がうまくもらえなくなります。
伸縮させて反発をもらおうとしても、フニャンとしてしまう。
その結果、一瞬のキレが無くなる。と、スポーツ界では言われています。
ところが困ったことに、富士市ではストレッチが大流行しています。
少し意識が高い子が来ると
「明日試合なんで、ストレッチを教えてください」
となる。
おそらくどこの接骨院でも『こういうストレッチをしなさい』と言われてるんだろうなと感じます。
そんな中、僕だけが
「試合前はストレッチしちゃだめだよ」
と言うと、当然微妙な空気になります。他のストレッチを教えてくれる接骨院に移っちゃう。
客が減るのを覚悟で、正しいことを言い続けるのか。
パフォーマンスが落ちることを知りつつも、客を失いたくないため、間違った知識を伝えるのか。
僕は正しいことを言い続けたいと考えています。
厄介なのは、昔は「ストレッチは体にいい」と言われていたという事実。
『ストレッチをしなさい』と言っている接骨院の先生も、本気の善意で言っているから、説得力がある。
ただ勉強不足で時代の最先端から取り残されているだけ。
富士市全体が取り残されてしまっています。
ではどうすればいいかというと、勝ち組から学びましょう。
正直言って、素人があれこれ考えるより、青山学院さんの運動をそのまま持ってきたほうが早いです。
試合前は青トレをしましょう。