走り方教室

速く走る6(あごが上がる)

・あごが上がる 『うちの子、あごが上がるのが気になるんです』 というママさんが多い。 あごが上がる原因と、直し方について書いておきたい。 あごを上げたくて上げる子どもはいない。フォームが崩れた結果、あごを上げざるを得ない体勢になってしまう。 あごが上がる原因は、足を地面に着いている時間が長いことである。 まっすぐな姿勢で走っていると仮定する。足が地面に着いている間、足はその地点から移動することはない。しかしその間に、体は前方に向かって移動している。10秒で100mを走る選手で言えば、1秒で10m、0.1秒で1m移動することになる。 足を地面に着く時間を0.1秒にしたいというのは、こういう理由からである。 自分の体より後ろで足を蹴ろうとすると、どうしても0.2秒かかってしまう。足の位置は変わらずに、体だけ2mも前方に移動することになる。すると体は前のめりになってしまい、そのままでは前に転んでしまう。 前に転ぶのを防ぐために、背中をそらさなければならない。そして地面を見てしまっている顔を上げて前を向く必要がでてくる。その結果、あごが上がった体勢で走ることになる。 あごが上がる直し方 前述の理由から、『あごを引け!』と言ってあごを下げることができるのは、一歩だけである。地面に足を置いた瞬間にはもう体は前のめりになるため、あごは上がる。 直し方は簡単で、地面に足を着いたらすぐに足を上げること。ちょうどなわとびで二十跳びをする感覚が近いかもしれない。