走り方教室

速く走る5

・地面に足を着く②

地面に足を着く①では、重心と足の位置に着目して話を進めた。今回は、足と地面との関係について話をしようと思う。

足を着くときはバネのように体を使いたい。足を置いた地点から足が移動することなく跳ね返るイメージで走ると無駄が無くなる。

足を前に着く子ども

足を前に着くと、足が前方に滑ってしまうというデメリットがある。グラウンドで走ると、足が地面をこする『ザッ』と音を立てながら進んでいくことになる。自分の力を地面から受けきれずに走ることになるため、スピードが出ない。

足を後ろで蹴る子ども

子どもの脳内では『なるべく前に足を置いて、なるべく後ろで足を蹴れば、ストライドが大きくなる』というイメージがある。そのため、粘って後ろのほうで足を蹴ろうとする行動がみられる。

しかし、後ろのほうで足を蹴ることでデメリットが出てくる。それは、前に足を運ぶことができなくなることだ。重心の下で足が離れた場合に比べ、後ろで足が離れると、前に足を持っていくまでの時間が長くなってしまう。一歩一歩の回転が遅くなるため、走るのも遅くなる。

バネを使って走る場合は、どちらかと言えば上下運動が主である。上からピンポン玉を落として、床に跳ねかえる感じ。

後ろで蹴ろうとすると、地面との摩擦を使って走らなければならなくなる。軽い子どもでも20kg以上ある。10kgの米袋を2つ、滑車もなしで滑らせようとしているので、足の筋肉への負担が大きい。短期的な目線では、走っていてスタミナが切れやすい。長期的な目線では、ケガをしやすい走り方であると言える。